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楽家記(らくがき)

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2008年 04月 26日

通り土間のある家の暖房

通り土間のある家の暖房_b0038919_1148617.jpg 何人かの方から”通り土間のある家の暖房はどうしているの?”と質問をいただきました。確かにあのような広い空間で、しかも通り土間で分断された和室も含めどのように暖房するかは、生活する上でとても重要なことです。
通り土間のある家の暖房_b0038919_11513867.jpg 考え方としては集熱、蓄熱、断熱をバランスのとれたかたちで実現すること。この家では太陽熱集熱のパッシブソーラー”そよ風”と、土間への陽射し、そして薪ストーブが集熱の役割を果たします。そしてこの家の特徴である通り土間と床下が蓄熱体。壁は外断熱で切れ目のない断熱方式にしています。
 図のように通り土間の下には10cmの隙間があり、そこを太陽で暖められた空気が通って土間に蓄熱しながら各部屋の床下へ行き、離れである和室まで暖めています。こうして寒くない家を実現し、お天気次第であるソーラーの足りない部分を薪ストーブで補うという考え方です。家全体を暖房するという意味ではソーラーと薪ストーブはとても相性が良いので一緒に使う事が多いのはそのためです。

by masa-aki.m | 2008-04-26 12:09 | 住宅


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